不貞行為の慰謝料請求(離婚しないケース)

2015-09-08

弁護士の中澤です。今回のテーマは不貞行為の慰謝料請求です。

不貞行為の慰謝料を請求したいとされる方には、配偶者とは離婚をせずに、配偶者と不貞を行った相手方に対して慰謝料請求をしたいと思われる方もいらっしゃいます。

例えば、夫が不貞をしたとして、不貞行為の相手方に慰謝料請求ができないかと相談に来られるケースが多くあります。もちろん、夫に対しても慰謝料請求するということも考えられますが、離婚しないと決断をした場合は、今後も夫婦で暮らしていくので、財布は共通していると思われます。そうなると、夫に対しての慰謝料請求はなされない方が多いかと思います。

しかし、不貞行為の相手方に対し慰謝料請求をしたい場合、その不貞により夫婦が離婚に至った場合に比べて、離婚しない場合は慰謝料の金額は低額になることが多いです。

また、夫と相手方が共同して、妻に対して、不法行為を行ったと考えられますので、相手方に対して慰謝料請求をし、請求が認められ、いくらか妻に対して支払われた場合、今度は、相手方が夫に対して、自分が妻に対して支払った金額のうち、いくらかを支払ってくれと夫に対して請求することができてしまいます。

そうなると、相手方から慰謝料を支払ってもらって、この問題は解決したと思っていたところに、突然相手方から夫に対して、いくらか支払ってくれと言われてしまう可能性があります。

そこで、不貞行為の相手方と和解する場合は、相手方から夫に対しての求償権を放棄する、すなわち夫に対して請求はしないという文言を入れることが好ましいと考えます。

以上のように、和解文言は馴染みがなく難しいものですので、和解をする前に、ぜひ一度ご相談ください。

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